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CLIPPING. / DEAD CHANNEL SKY
壮絶としか言い様が無い傑作。〈Sub Pop〉の最終兵器ノイズ・ラップトリオClipping.、最新作のタイトルはウィリアム・ギブスンの歴史的傑作サイバーパンク小説『ニューロマンサー』の一節から拝借。テクノロジーとパンクとラップの融合、という意味では今作Prodigy『Fat Of The Land』級の傑作ではなかろうか。耳からでは無く、脊髄から身体に直接送り込まれる様なDaveed Diggsの高速ラップ、プロデューサーのJonathan Snipes、William Hutsonによる、酸性雨で錆び付いた様なインストが『Dead Channel Sky』というディストピアを見事に構築&体現している。作品のテーマとは裏腹に、Clipping.のディスコグラフィーの中でも相当聴きやすくプロダクトされている、というパラドックスですら彼等のイマジネーションの手中で転がされている様に思え、待ちに待ちわびた私は即BuyのSUB POP限定LOSER EDITION 2LP。
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PERFUME GENIUS / GLORY
Japanese Breakfastの新作も手掛けた名匠中の名匠Blake Millsプロデュ―ス。リードトラック"It's a Mirror"にそのケミストリーが宿り期待値はマックスにまで達したPerfume Geniusの7thアルバム。"It's a Mirror"の衝撃をそのまま継続するかの様な奇女Aldous Hardingをフィーチャーした"No Front Teeth"がもたらす超越的な混沌と安らぎは圧巻そのもの。Perfume Geniusの存在に欠かせない脇を固める名プレイヤーTim Carr, Jim Keltner, Alan Wyffels, Hand HabitsことMeg Duffyのオールスター、そしてそれを束ねる監督Blake Millsの采配は、Mike Hadreasの孤独や不安までも未踏のカタルシスに転換してしまった。陳腐な物言いではあるが2020年代に確実に刻まれる超弩級の傑作である。
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