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21.01.14 「SHOP BLOG:1/14~2/7までの営業時間変更のお知らせ」を更新しました。
20.12.21 「UPCOMING RELEASES」を追加しました。
NEW VINYL
NEW ARRIVALS
ALBUMF OF THE YEAR
FIONA APPLE / FETCH THE BOLT CUTTERS
デビューアルバム『Tidal』、続く2nd『When The Pawn Hits~』にて圧倒的な存在感をみせつけ、一貫してハイクオリティなアルバムをリリースしてきたFiona Appleの8年ぶりカムバック作。オープニング"I Want You To Love Me"から内臓をつかまれて引き抜き続かれる様な暴力的音楽体験。近年、ハーヴェイ・ワインスタイン、ジェフリー・エプスタインら数々のエリート・ペドフィリアが次々に逮捕されているが、かつて被害者でもあるFiona Appleは一貫してそれら変態達と変態をのさばらせるデタラメなシステムとに中指を立て、唾を吐き続けてきた。その姿はジョン・レノンのそれと重なり、また、超高度な音楽性は本作で極まったと言って過言では無い。Fiona Appleの音楽はある種のダークファンタジーであり、残酷な現実のメタファーに溢れ、同時にFionaと同じく心に病を抱える人間の避難場所として機能する。本作までは『When The Pawn Hits~』が一番好きなアルバムだがとうとう更新してしまった全13曲。
ALBUM OF THE WEEK
REAL(S) / D.S.L.B.
ドイツの哲学者マーク・フィッシャー著『資本主義リアリズム』(かつてRadioheadが『Hail To The Thief』のスリーヴでもサンプリング)からバンド名を拝借したというロンドンのパンクバンドREAL(S)のデビュー・アルバム。スクリーム+ホワイトノイズ+フィードバック+ディストーション=デストロイ!!バカみたいに例えるならThe ClashでありRamonesでありThe Velvet Undergroundでもある。がしかし、要所にオルタナ、パワーポップのフックをも巧みにとりいれておりテンションだけでは全くない、インテリジェンスとセンシビリティーを兼ね備えたこちとら血がたぎりまくる全10曲。
ALBUM OF THE WEEK
KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD / K.G.
オージー最凶のサイケカルト楽団King Gizzard And The Lizard Wizard、破竹のリリースペースはまだまだ衰えず。2019のスタジオアルバム『Infest The Rats' Nest』リリース後は狂った様に(まあ確かに狂っているのだけど)ライヴ音源をリリース。ここで一旦小休止を予感させるもなんてことは無い今作『K.G.』をあっさりとリリース。異例なのは今作が遠隔で録音/完成された点であり、如実に反映されたリード"Honey"には彼らに初めて泣かされたかもしれない、そう誰もが認める名曲が生まれてしまったのである。はいえ唯我独尊の紫煙は消えるどころかまた性懲りも無くモクモクと立ち始め、私も貴方もまた終着点のないKG行脚を初めてしまうのである(次作に続く)。