ニュージーランドの神秘にして〈4AD〉からは3枚目となるAldous Hardingの4thアルバム。Aldous Hardingは勿論SSWである訳だが、毎度ほんっとに魅了されて止まないMVを観ていると、役者、モデル、映画監督、ビジュアルアーティストのどれにでも錯覚させられてしまう。きっとそれは間違いでは無くて、Aldous Hardingにとって「音楽」は彼女を表現する1つの側面でしか無く、無数かつ多面的なインプット/アウトプットを繰り返し、「総合芸術」として吐き出される彼女の作品には優れたアートに常備わる「荒唐無稽」なものと「崇高」なものが常に等しく内在している。近しい所ではWeyes Bloodもまたその類だが、イビツで予測不能、にも関わらず「困惑」と「魅了」を交互に与え続けてくれるAldous Hardingはもう経験とか努力とかいう概念を越えた、全く手に負えないくらいの天才なので私の様な凡人はただただ飲み込まれて死んでもハッピーエンドです。感謝。
Tracklist:
01. Ennui
02. Tick Tock
03. Fever
04. Warm Chris
05. Lawn
06. Passion Babe
07. She'll Be Coming Round The Mountain
08. Staring at The Henry Moore
09. Bubbles
10. Leathery Whip
