デビューアルバムが高く評価されたオーストラリア出身のバンドParcels。バンドにとって鬼門と言われる2ndアルバムに対し、「陰と陽の並存」、「静けさと沈黙」を体内に取り入れる事で見事険しき門をくぐり抜けた最新作。バンドの特徴であるディスコ・ファンクが随所に潜んでいるとの等しく、優麗なストリングス、美しいインタールードがアルバムを「映画的」、あるいは「構造的」にしておりこれが前作とは異なる最大の進化ポイントであろう。19曲という長尺なアルバムながら、終始音数の最小化に努めるリスキーなチャレンジを成功させているに関わらず、聴き終えた頃にはこの作品の巨大さに気付かされ圧倒される事になるであろう、良い意味でデビュー時のParcelsのイメージを粉砕したこれは超傑作2LP。
Tracklist:
Day
A1. Light
A2. Free
A3. Comingback
A4. Theworstthing
B1. Inthecity (Interlude)
B2. NowIcaresomemore
B3. Somethinggreater
B4. Daywalk
B5. Outside
Night
C1. Shadow
C2. Neverloved
C3. Famous
C4. Icallthishome
C5. Lordhenry
D1. Thefear
D2. Nightwalk
D3. Reflex
D4. Once
D5. Inside
