【完全独占入荷】 JIM E BROWNのレコード間もなく到着
日本はもちろん世界的に流通極少の模様。世界のRough Tradeですら販売してません。
簡易プロフィールには、
「英国マンチェスター、ディズベリー出身のシンガー・ソングライター。 肥満のアルコール依存症で、いくつかの変性疾患を患っている。尚、自称19歳」
などと本当なのか冗談なのかも判別つかないJim E Brownのレコードが間もなく入荷します。
今年RISIKOのポップアップで編集長に、「今ハマってます」と教えてもらった事に端を発し聴いてみたところ、やはりこの男のやることなすこと本気なのか冗談なのかも判別つかなくて即刻ファンになってしまった。
毎日咥えタバコ、裸足でパブに出かけ、致死量のワインを飲み、失禁したパンツで翌日も裸足でパブに出かけそうなこの男の魅力とは何なのか。
某紙のインタビューの一部と歌詞から紐解くとすると、
Q.音楽を始めた理由
自分の人生に害をもたらした人間に対する復讐
Q.英語の中で一番嫌いな言葉は
すべての言葉を嫌悪している
Q.あなたは歌の中で多くの痛みを取り上げています。 人生で不利な条件を与えられたと感じますか?
そうだね、僕はクソデブだから、不利な配役だね。 過剰な飲酒を控えるなど、何かできることはあるんだけど、精神的な苦痛を感じるから、それができないんだ......笑ってるのか、おまえ?
Q.音楽のインスピレーションは
コールドプレイ、クラフトワーク、フィッシュ
コールドプレイの好きなところはとにかくいいところ
PHISHは聴きながら童貞を失ったから
てな具合
このインタビューで唯一信じられるのは彼がクソデブである事だけである
インタビュアーが完全に煙に巻かれていてワロタ
もう1つは歌詞から
"I Want to Open for Foo Fighters=フー・ファイターズのオープニングアクトをやりたいな”
女友達のバンドがフー・ファイターズの前座をやったらしい
僕もやりたいな
それも出来るだけ早く
フー・ファイターズは好きじゃないけど、成功したいよね
お金も欲しいし
きっとフー・ファイターズは僕の事気にいるとおもうけど、でもどうだろう
やっぱプロモーターはきっと僕の事嫌いだろうな
結局ダメなんだろうな
明るい世界に住みたい
馬鹿にはなりたくない
僕の名前はジム・E.ブラウン
このアルバムの続きをお楽しみください
このアルバムの制作を楽しんでいたわけではありません
曲作りの過程には時間がかかり
たくさんのエネルギーを使いました
でも楽しんでいただければ幸いです
ラストのメタパートも痛快だが、この曲には2つの二面性があると思っていて、1つめは、聖人エピソードの多いデイヴ・グロール率いるFFをチョイスした事はもしかしたら本当にオープニングに呼ばれるかもしれない、という本気の下心と、当然ながら嘲笑される事を目的としたアイロニーである事
2つめは、Jim E Brownのルサンチマンから溢れ出て止まないアイロニーは極めて馬鹿げていて醜悪そうに見えるが、その実醜悪な人間の写し鏡として、リスナーが本来対峙、直視すべき「もの」、「こと」とは一体何なのかを客観的に考えさせられる点であろう。(彼がSNSを多用しているのは無尽蔵に増殖する承認欲求に対する果てしない愛憎だとすら思っている)
ここまで書いて思ったが、やはりJim E Brownは現代に生まれるべくして生まれたモンスターなのである。その背景、構造はジョージ・A・ロメロがゾンビを(Dawn Of The Dead)、フランク・ヘネンロッターがベリアルを(Basketcase)生み出したのと同じ事だと思えてならない
尚、名誉の為に追記しておくと、やりとりしたB2Bメールは迅速で言葉使いも丁寧で紳士そのものでした。今も昔も恐らく未来もそういう世界です
到着を楽しみにお待ちください(なんとTシャツも同時入荷)
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