NEWS / INFOMATION
NEW ARRIVALS
BEST NEW ALBUM
X-CETRA / SUMMER 2000
Numeroのリリースアナウンスで初めて彼女達の音源を聴いた時、「デヴィッド・リンチが描く悪夢的、だが無垢な世界の様」、と心底驚愕したものだが、まさかこのアルバムのリリース日にデヴィッド・リンチの訃報を知るとは思いもしなかった。当時10~12歳の小学生、Jessica, Ayden, Janet, and Maryの4人が、プロデューサーのRobin O’BrienとAchim Treuの助けを借りて作り上げた秘境中の秘境。ミレニアム突入と同時に時空が歪み、Spice GirlsがRadioheadの『KID A』と出会ってしまった世界線がここに在り、音源を聴いていてもいつの時代のものだかまったく判らない、もしかしたら彼女達はそもそも実在しないのではないか、という大いなる錯乱に見舞われる。だがしかし、それこそがアート(フィクション)が持ち得る最も強力な「力」であり、芸術と大衆娯楽の相反を誰も真似できない手法で描き続けたデヴィッド・リンチと重なるのは必然なのである。限定クリアピンクヴァイナル私即即Buy盤。
BEST NEW ALBUM
JASMINE.4.T / YOU ARE THE MORNING
Phoebe Bridgers主催〈Saddest Factory〉からのリリースにして、Julien Baker、Phoebe Bridgers、Lucy Dacus、更にclaud、Becca Mancariまで参加してしまった、2025年初頭にして早くも最重要Alt-Pop, Indie Folk作だと断言したいjasmine.4.tのデビュー・アルバム。元々Lucy Dacusの英ツアーのサポートをした事がきっかけで、最終的にboygeniusの全メンバー+αをも引っ張り出してしまったこの紛れも無い才能。真っ先に思ったのはSufjan StevensとANOHNIだが、時代と世代を超越する彼女のボーカル力と、Saddest Factoryアベンジャーズによる破滅的に美しいアレンジはより現代的で、求心力が広く、そして強いかもしれない。少し静観するつもりでしたが一通り聴いて思わず即Buyしてしまいました早速のAOTY候補限定盤。
BEST NEW ALBUM
PAWPAW ROD / DOOBIE MOUTH
LAを拠点にファンク、ソウル、ラップ、ポップをミクスチャー、あまりのセンスの良さに知ったモノから心酔してしまうPawPaw Rodの最新EPがChannel Tres, JPEGMAFIAのリリースでお馴染み〈Godmode〉からリリース。60s~70sのソウルファンクに根差しながらも、"Rainy"、"Cherry Tree"のようなまたしてもクラブバンガーに加え、Sugar RayとSublimeとG.Love & Special Sauceを聴いてたらBrainstoryとChicano Batmanがジョイントふかしながら覗き見してる様なミクスチャーアルバム、で尚且つメロディーセンスが天才。前回入荷したコンピレーション『TRIPLE』は瞬殺でしたのでこちらもお早目推奨です。