ベルセバ、サプライズアルバムをリリース!!と聞いたのはリリースのほんの3日前程だったが、まさかここへきて我がベルセバ熱が再燃するとは思わなかった。個人的には『If You're Feeling Sinister（邦題：天使のため息）』、『Write About Love』の2作が別格だったのだが、この新作は下手するとそれらすら越えてしまうかもしれない。例えば初期4部作を愛して止まないオールドヘッズにとっては愚直なまでにポップな今作に首を傾げるのも頷けなくは無いし、別段革新的な要素は一切無いかもしれない。だが今作で図らずも明らかになったのは、Stuart Murdoch、Stevie Jacksonを筆頭とした全メンバーが優れたソングライターだという事実以上に、優れたリスナーである事を再度証明してやいまいだろうか。ビーチ・ボーイズ、ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロなど多くのポップ・アルケミストを彷彿させるベルセバの真の「自由」と「解放」が詰まった今作はバンド史上最高のエンターテインメント作品であると断定できる。名バンド多きグラスゴーのみならず、こんなバンド世界中探しても見当たらないだろう限定オレンジヴァイナル。
Tracklist:
A1. Juliet Naked
A2. Give A Little Time
A3. When We Were Very Young
A4. Will I Tell You A Secret
A5. So In The Moment
A6. The Evening Star
B1. When You're Not With Me
B2. I Don't Know What You See In Me
B3. Do You Follow
B4. When The Cynics Stare Back From The Wall
B5. Late Developers
