オージー最凶のサイケカルト楽団King Gizzard & The Lizard Wizard、もう全カタログから何枚目、とか数えても意味が無いけど数えてみたら23作目、2022年では5枚目のリリースにあたる『Changes』。近年益々サウンドがタイトになってきているのは周知だが、今作は露骨に70年代のロック、ソウル、ファンク、ジャズに傾倒しており、Brainstory, Holy Hive擁する〈Big Crown〉レーベルの作品と聴き違える程である。だがその親しみ易さに反し、膨大な作品の中でも最も難産であった事は今作の構想が2017年からスタートしていたという事実から明らかであろう。その理由は全ての曲が"Change"のコードを軸に派生していなければならない、という気の狂った制約を自らに課したから、だそうである。そういった背景を鑑みると聴き方が180度違ってきて面白い。流石は現代最高峰のロックアルケミストである。アナログ限定のオルタネイトスリーヴ限定盤。
Tracklist:
A1. Change
A2. Hate Dancin'
B1. Astroturf
B2. No Body
B3. Gondii
B4. Exploding Suns
B5. Short Change