オーストラリア・メルボルンのおとぼけローファイ・ガレージ4人組Terryのニューアルバム。2017年『Remember Terry』、続く『I'm Terry』、そして今作は『Call Me Terry』とタイトルを無駄にシリーズ化しているのがもう最高。たぶん次は「Hello Terry」とか「Bye Bye Terry」とか「Enjoy Yourself Terry」とか適当なタイトルをつけてくるんだろうな、と思いながら聴いていたら顔面が緩んでしまい彼等の思うツボである。曲はしばし投げやりに聴こえるが(もちろん良い意味で)、実は多国籍マスメディアの世界的支配、警察の残虐行為、家父長的権力に言及するなどその内的ニヒリズムとのコントラストは他の追随を許さぬ所がTerryたらしめる最大の魅力。このバンドこそ「Yo La Tengoの正統な後継者」と言わせていただきたい限定レッドヴァイナル。
Tracklist:
A1. Miracles
A2. Centuries
A3. Gold Duck
A4. Balconies
A5. Market
B1. Golden Head
B2. Gronks
B3. Jane Roe
B4. Excuses
B5. Days