『変身』『流刑地にて』で知られる作家フランツ・カフカの有名な言葉、「信念とはギロチンの様なものだ。その重さも、その軽さも等しいのである。」にインスパイアされたというU.S. Girlsの最新アルバム。信念(ギロチン)をさらに「システム」に置き換えるならば、システムが人々に強いる事々の意味の重さ、一方ではその実体の無さ(軽さ)と解釈でき、彼女自身のパーソナリティと政治的な問題の狭間でかつてないほどナーバスになっているのではないかと伺える。その為か、高い評価を得た前作よりもコンセプチュアルで示唆的なアートポップに仕上がったが、驚くほどに退屈さは無く、まるでPatti Smithが憑依したかの様なカリスマは更に研ぎ澄まされた。はからずもオープニング2曲で即死に至った全13曲限定盤。
Tracklist:
A1. 4 American Dollars
A2. Overtime
A3. IOU
A4. Advice To Teenage Self
A5. State House (It's A Man's World)
A6. Born To Lose
B1. And Yet It Moves / Y Se Mueve
B2. The Most Hurtful Thing
B3. Denise, Don't Wait
B4. Woodstock '99
B5. The Color Of Your Childhood Bedroom
B6. The Quiver To The Bomb
B7. Red Ford Radio