「Coachella 2024」にてこれ以上ないくらい最高のパフォーマンスで帰ってきたUS Indieシーンの至宝中の至宝Vampire Weekendの5thアルバム。デビュー・アルバム『Vampire Weekend』、続く『Contra』、3rd『Modern Vampires of the City』、そして前作『Father of the Bride』と、ディスコグラフィーを羅列しても明らかなとおり名盤しか生んでいないとんでもないバンドである。そして今作はこれまでの彼らの全キャリアのセルフオマージュ、あるいは集大成的な弩傑作で、VWの最良の部分を抽出しつつ、コンパクトでほどよくルーズにまとめあげた。何より、「このくそったれな世界 (Ice Cream Piano) 」を示唆しつつも、冷笑したり中指を立てるのではなく、そっと手を差し伸べるかのようなオプティミズム (Hope) が全編に溢れており、VWがいかに愛と知性によって形成されたバンドであるかを最も認識させてくれるアルバムではなかろうか。ちなみにオルタネイトスリーヴよりも私は断然こっちのオリジナルスリーヴの方が好きです2LP。
Tracklist:
A1. Ice Cream Piano
A2. Classical
A3. Capricorn
B1. Connect
B2. Prep-School Gangsters
B3. The Surfer
C1. Gen-X Cops
C2. Mary Boone
C3. Pravda
D1. Hope