先日来日公演を終えたVegyn主催〈PLZ Make It Ruins〉が送り出すウェスト・ロンドンのプロデューサーGeorge Rileyのデビュー・アルバム。R&B、ポップを横断した、一聴するとスムースなアルバムだが、その実随所に聴かれる前衛的かつエモーショナルなエレクトロニクスの構築美は全面プロデューサーもつとめたVegynの手腕そのものである。George Riley自身といえば、〈Ninja Tune〉からリリースされたAnzの"You Could Be"でフィーチャーされた事でその美声に心奪われた方も多いと思うが、いかなトラックでもオールラウンドに歌いこなすボーカルスキルはさらに磨きがかけられて思わず聴き惚れてしまう。もっといえば、Georgia Anne MuldrowやKing Kruleを手がけたJohn Keekによるストリングスが死ぬ程美しくて徹底的にトドメをさされてしまった。控えめに言ってもVegynワークは目下無双状態。DLコード付き。
Tracklist:
A1. Sacrifice
A2. Time
A3. Jealousy
A4. Running In Waves
B1. Delusion
B2. Honesty
B3. Acceptance
B4. Desire