当店にも根強いファンが多く、Björk、Kate Bushとも比較されながらも未だ得体の知れないカメレオンシンガー=SPELLLINGのニュー・アルバム。対メインストリームのアウトサイダー的存在であったが、今作、"Portrait of My Heart"を皮切りに超ストレートにポップス/ロックの領域に踏み込んできてこれが実にヤバい。Yves Tumorの純粋に革新的でエキセントリックなサウンドから、No DoubtやThird Eye Blindのような90年代のオルタナ、さらに80年代The Banglesのようなガールズロックに加え、要所にダサいハード・ロックのリフを散りばめた挙句、ラストはMy Bloody Valentine"Sometimes"カバーで締める無尽蔵っぷり。プロデューサーにはSZAとのコラボレーターであるRob Bisel、Yves TumorのプロデューサーであるPsymun、そして"Mount Analogue"ではToro y MoiことChaz Bearがコーラスで参加。今週入荷のダークホースでした。
Tracklist:
A1. Portrait of My Heart
A2. Keep It Alive
A3. Alibi
A4. Waterfall
A5. Destiny Arrives
A6. Ammunition
B1. Mount Analogue
B2. Drain
B3. Satisfaction
B4. Love Ray Eyes
B5. Sometimes
