これも年間ベスト行確定。Lingua Ignotaとして知られるKristin Hayterが「Reverend Kristin Michael Hayter」に改宗、そしてタイトルは『SAVED!』。個人名義としては初のレコードであり、その過程で聖職に就いたことから「Reverend=牧師」という敬称が付けられたそうで、言うまでも無くキリスト教と強固に結びついた作品である。廃墟の古びたレコードラックにひっそりと置き去りにされえていた無名のアーティストのレコードの様ないびつさがあり、「これが悟りなのか狂気なのかは、リスナーが決めることです」と真面目に語る程彼女自身も自覚的。終始パラノイアックでカルト臭漂う異様な作品だが、ラスト" "How Can I Keep From Singing "を聴いている瞬間ワケがワカらないトリハダが立ちっぱなしでした。2023年のベスト・オブ・奇盤。
Tracklist:
01. I'M GETTING OUT WHILE I CAN
02. ALL OF MY FRIENDS ARE GOING TO HELL
03. THERE IS POWER IN THE BLOOD
04. IDUMEA
05. I WILL BE WITH YOU ALWAYS
06. PRECIOUS LORD, TAKE MY HAND
07. MAY THIS COMFORT AND PROTECT YOU
08. THE POOR WAYFARING STRANGER
09. NOTHING BUT THE BLOOD
10. I KNOW HIS BLOOD CAN MAKE ME WHOLE
11. HOW CAN I KEEP FROM SINGING
