「FUJI ROCK FESTIVAL '24」出演、Massive Attack、Trickyと並びブリストル・サウンドの先駆者として知られるPortisheadのボーカリストBeth Gibbonsによる初のソロ・アルバム。決して多作ではないものの、Portisheadはデビューアルバム『Dummy』から一貫してそのデヴィッド・リンチ的な、不条理とも言える世界観で多くの中毒者を生み続けてきた。このソロにはその延長線上にありつつも、また、老い、喪失、死に対峙したもの特有の「生」への渇望が刻まれているように思える。言い方を変えるならば、イビツな世界のあり方に焦点を当てる(Portishead)のではなく、時間の経過を通して見えるBeth Gibbons自身の肉体と精神のあり方に焦点を当てた作品とも言えるだろう。チェンバー&オーケストラフォーク、クラウトロック、ボーカルジャズなど、一貫した世界観の中にも自在に変化するこの多彩なアルバムはまるでRadiohead+Lana Del Reyの如し。Liveでどう再現するのか非常に興味深い。
Tracklist: A1. Tell Me Who You Are Today A2. Floating on a Moment A3. Burden of Life A4. Lost Changes A5. Rewind B1. Reaching Out B2. Oceans B3. For Sal# B4. Beyond the Sun B5. Whispering Love