EVERYTHING BUT THE GIRL / FUSE

なんと約24年ぶり、Tracey ThornとBen WattによるデュオEverything But The Girlの誰がこの未来を予測したであろう復活作。絶頂期から常に最新のサウンドを追求し我が物としてきた才人2人の帰還、現在も尚、衰えぬ嗅覚でもって現代のクラブカルチャーとのつながりを維持しながら、やはりどこをどう切り取ってもEBTGでしか無い確かなシグネイチャー。「金を稼ぐためにベスト盤のツアーをしたり、アリーナでプレイしたりはしない。2023年の今、素晴らしいと思えるサウンドを奏でる作品を作りたかった、そその形態がEBTGだっただけ」というBen Wattの言葉には涙が出る程救われるし、彼等のアートスピリット（それはパンクとイコール）が1ミリだって損なわれていない事は往年のフォロワーにも十分に伝わるであろう。Bicep風のダンストラック"Nothing Left to Lose"も勿論手放しで素晴らしいが、”Run a Red Light"の様なファンタジックな曲こそ真骨頂。再結成を手放しで喜べる数少ないアーティストにつき私はそれはもう即Buy。なんとインナーシートにベンとトレーシーの直筆サインが入った限定1000枚盤。

Tracklist:
1. Nothing Left to Lose
2. Run a Red Light
3. Caution to the Wind
4. When You Mess Up
5. Time and Time Again
6. No One Knows We're Dancing
7. Lost
8. Forever
9. Interior Space
10. Karaoke