2021年にカセットのみでリリースしたデビューアルバム『Hayday』が局地的にバズり、2023年ようやくアナログ化。米ピッツバーグのカルテットFeeble Little Horseのこれが2ndアルバム。実はバンドは『Hayday』をリリースした後に解散する筈だったというなんでやねんエピソードがあったそうだが、恐らく熱狂的なリスナーの反響に延命させられたのであろう。解散しなくて本当に良かった。「以前に使ったアイデアは2度と使用しない」というかなりストイックな姿勢で作曲し続ける彼等のスタイルには無駄なパートは無く、即興の楽しさ、フィードバックノイズのカタルシス、統制されたコンセプトに溢れており、その実メロディに重点を置いている点においてMBVやSonic YouthやYo La Tengoとの比較は避けて通れない。が模倣すら敬遠する彼等はきっちりとオリジナルを生み出している。アートってのは「完璧」を必要とするのではなく、「創造」を楽しむものだと体現してくれたこれぞモダン・オルタナティヴロックの最高峰に私またもや即Buy。
Tracklist:
A1. Freak
A2. Tin Man
A3. Steamroller
A4. Heaven
A5. Paces
A6. Sweet I
B1. Sweet II
B2. Slide
B3. Healing
B4. Pocket
B5. Station
B6. Heavy Water