2001年結成、デビュー・アルバム『Hidden World』が地元カナダで高い評価を集めたのを皮切りに今日まで熱心な信者を増やし続けているアート・ハードコアバンド=Fucked Upの6thアルバム。パンデミック直前に制作が開始され、その後リリースが2年遅れた今作は、10曲で約40分とFucked UpのLPとしては最もタイトな作品であるが、"Found"、"I Think I Might Be Weird"の2曲を聴いただけでFucked Up史上最もキャッチーな作品であると察知した。彼らがこれまで行ってきた実験的プロセス（壮大なコンセプト・アルバムや12時間にも及ぶパフォーマンス）などはその根っこに「エンターテイメント魂」無くては決してできない事であり、その「エンターテイメント魂」を白日の下にさらした今作は圧倒的な幸福感を持ってドライヴし続ける。それでもこのアルバムは実は「実験」が強いられており、「24時間という限られた時間で作曲、録音をする」というマゾヒスティックな発想から生まれたというからやっぱりFucke Upはファッキン最高なのである限定盤。
Tracklist:
A1. Found
A2. I Think I Might Be Weird
A3. Huge New Her
A4. Lords Of Kensington
A5. Broken Little Boys
B1. Nothing's Immortal
B2. Falling Right Under
B3. One Day
B4. Cicada
B5. Roar
