5thのアルバム『Be The Cowboy』での「覚醒」は本人が袋小路に陥った原因でもあり、以降無期限の活動休止に入ったMitskiだが、予期せぬ長期隔離が彼女の何かをつき動かしたのであろう早くもカムバックして放たれる6thアルバム。前作で得た「演劇的スタイル」を踏襲しつつ、鬱、不安、依存、分離をテーマにした内向性的作品でありながら、それでもポップである事を懸命に肯定しようとする意志は「80sポップ」を多分に意識したであろうサウンドで明らかである。モータウンビートを取り入れた"Should've Been Me"、ポール・マッカートニーを思わせる"That's Our Lamp"、ハイライト"The Only Heartbreaker"~"Love Me More"など、Mitski史上最高傑作!だとは断言できずとも、Mitskiでしか無いモーメントが多分に封じられたアートスピリット全開&感涙の復帰作。
Tracklist:
01. Valentine, Texas
02. Working for the Knife
03. Stay Soft
04. Everyone
05. Heat Lightning
06. The Only Heartbreaker
07. Love Me More
08. There's Nothing Left Here for You
09. Should've Been Me
10. I Guess
11. That's Our Lamp