こんなんどう考えて年間ベスト上位でしょう。これまでMatthew Herbert、Richard Barratt、David Moralesらと手を組んできたRóisín Murphyが次にコラボレートに指名したのは〈Pampa〉総帥DJ Koze。Róisín Murphyの「アーティストとしての正しい奇行」の数々、には本当にリスペクトして止まないが、それに応えるかの如く繰り出されるDJ Kozeの奇々怪々ユーモア全開のトラックはもはや芸術を通り越して奇術といっても過言ではない。制作は双方がアイデアを投げ合う形で楽曲の骨子を形成したそうだが、「まったく意表をつくような形で作り変えて送り返してくることが多かった、、」と、あのRóisín Murphyですらたじろぐ程であったといい、そのケミストリーがこの様な化け物を生んでしまったのは妙に合点がいく話である。ここ数週間、Róisín Murphyのある言動が波紋を呼んでいるものの(ここでは言及しませんが)この作品が彼女にとってもDJ Kozeにとってもキャリア最重要作である事実は避けようがない。個人的なAOTYはANOHNI and the Johnsonsかこのアルバムになるであろう、もうどの曲がイイとかいうレベルじゃなくて全曲ハイライト。
Tracklist:
A1. What Not to Do
A2. CooCool
A3. The Universe
B1. Hurtz So Bad
B2. The House
B3. Fader
C1. Free Will
C2. You Knew
D1. Can’t Replicate
D2. Crazy Ants Reprise
D3. Two Ways
D4. Eureka