2019年のデビュー作『Fad』、続く2nd『Archive Material』と好調にリリースを重ねているアイルランド・ダブリンの6人組Silverbacksの3rdアルバム。最初の2枚のアルバムがTalking Heads、Television、The Fallといったレジェンドを彷彿させていたのに対し、今作はジャンルの垣根がより不明瞭になったことはリード曲"Something I Know"で明らかであった。ダンサブルなトラックは"Something I Know"にとどまらず、"Spinning Jenny"、"No Rivers Around Here"（←傑曲）にも顕著で、作品全体からはしばしばSteleolabとThe Velvet UndergroundとたまにPavementの影響が垣間見える。何よりプロデューサーのDaniel Fox (Gilla Band) と時間をかけて、綿密なポストプロダクションを図ったことは明らかで、聴けば聴くほどそのユニークさにうっとりさせられる。現在Silverbacksに最もシンパシーを感じるにはGeeseだと思う。限定パープルカラーヴァイナル。
Tracklist:
A1. Selling Shovels
A2. Giving Away an Inch Of
A3. Look at All You've Done
A4. Hideaway
A5. Something I Know
A6. Flex '95
B1. Spinning Jenny
B2. No Rivers Around Here
B3. Billion Star Night Light
B4. Songs About Divide
B5. Easy Being a Winner
