最初はドラムは自らのプログラミング、次に天才ドラマーMark Guilianaが入ってきて、爆発させるために最後のパートはDave Grohlに叩かせたという信じられないエピソードでこちらの興奮を沸点まで高めたリード"Broken Man"を聴いた時からアルバムが待ちきれなかったSt. Vincentの7thアルバム。The Beatles、David Bowie、Radiohead、真に優れたアーティストとは時代と共に作風も変化するという物言いはSt. Vincentにもバッチりハマっており、今作はそれこそBeth Gibbons (Portishead) のアルバムに呼応するかのようにダークで不敵でスリリング。しかし少なくともこのアルバムのような「トーン」と「アート性」を持ったアルバムは久しく聴けていなかったと思うし、これほど多くのアイデアを炸裂させつつも、頭からケツまで首尾一貫しているのは彼女の紛れもない才能でしかない。奇女後輩Cate Le Bonをフィーチャーした"All Born Screaming"で昇天のインディーショップ限定レッドヴァイナル。
Tracklist:
A1. Hell Is Near
A2. Reckless
A3. Broken Man
A4. Flea
A5. Big Time Nothing
B1. Violent Times
B2. The Power's Out
B3. Sweetest Fruit
B4. So Many Planets
B5. All Born Screaming feat. Cate Le Bon
