来日公演を大絶賛で終えたSSW=Puma Blueのニュー・アルバム。近年、登場期の神格化にも似たインパクトが若干薄れてきた節を感じていたが、今作、端的にいって中毒性がとびぬけてヤバい。内省的で倦怠感を促す十八番ともいえる独特のトーンに加え、Burial一派を思わせるエレクトロニクス、中でも "Mister Lost" 、"Jaded" が強烈な余韻を残す。Puma Blueの無二のボーカルも含め、今作こそRadiohead(特に『Hail To The Thief』~『The King Of Limbs』期)、Thom Yorkeのソロ作との比較は避けられないのではないだろうか。がしかし、表面的な類似点があるにすれ、Jacob Allenにしか創り得ない「美しき無限の虚無」みたいな世界は誰がどうアプローチしても模倣できる領域ではなく、ついに禁断の果実を手に入れてしまったのだと失禁しまくりの11トラック。
Tracklist: A1. Desire A2. Mister Lost A3. Hold You A4. Croak Dream A5. Heaven Above, Hell Below A6. (fool) B1. Hush B2. Jaded B3. Silently B4. Cocoons B5. Yearn Again