UKブライトンのインディーカルテットFUR。「過去を振り返ることで最も多くのインスピレーションを得ることができる」と語るフロントWill Murrayの言葉は全くもってその通りで、60年代のファズポップを源泉にThe La's、Oasis、Brit Popを通過、そしてThe Strokesに端を発した2000sインディーバンドの数々を彷彿させるこれぞ王道ロックスタイル。だが彼らがただの一転突破型でもむさくるしい懐古主義者でも無いのはアルバムの全体像を聴きさえすればおのずと判るはずである。時に全盛期の〈MOTOWN〉すら思わせる温もりと多幸感はポップスメイカーとしての確かな才であり、現在FUR程ポップに突き抜けたロックバンドはいないであろう、これは本当理想的なデビュー・アルバム。
Tracklist:
A1. When You Walk Away Pt. I
A2. Anybody Else But Me
A3. To Be Next To Her
A4. The Fine Line of a Quiet Life
A5. She's the Warmest Colour In My Mind
A6. No Good For You
B1. What I Am
B2. Wild Heart
B3. Love You All the Time
B4. Holding Up the Sun
B5. When You Walk Away Pt. II
