カート・ラッセルとホワイトスネイクのボーカルの顔を足して割ったような職人顔は偽りではない。これまでにFrank Ocean、Solange、Connan Mockasin、The Avalanchesらの巨星を相手にスピリチュアルかつソウルフルなピアノを奏でてきたStones Throwが誇るプロデューサーJohn Carroll Kirbyの8thアルバム。今作はコスタリカで過ごした体験が元になっているらしく、カタログ史上最もエキゾチックかつ冒険的で、尚親しみ易い作品ではなかろうか。John Carroll Kirbyの作品は総じて、決してファンキーになりすぎず、身体よりも脳にイメージを送る様な独特の中毒性があって、今作を聴いているとJohn Carroll Kirbyが創り出した「架空のコスタリカ」に拉致される様な錯覚に陥る。フィクションが現実を侵食する事ほど魅惑的な瞬間は無いこれは是非アナログで聴いて下さい2LP。
Tracklist:
A1. Oropendola
A2. Mates
A3. The Takedown
B1. Hotel Jonny Chingas
B2. Vertigo
B3. So So So
C1. Sun Go Down
C2. Gecko Sound
C3. Flying Cat
D1. Mates (Dub)
D2. So So So (Dub)
D3. Hotel Jonny Chingas (Dub)
