もう先行曲聴いた時から今作がとんでもないアルバムになる事は判っていた鳥肌が止まないノースカロライナの5人組Wednesdayの3rdアルバム。プロデューサーには前作に続きAlex Farrar (Snail Mail、Indigo De Souza、Hurray for the Riff Raff、Angel Olsen)を起用、Karly Hartzmanのボーカルはフロントマンとしてこれ以上無い程の成長っぷりだし(しばしばAdrianne Lenkerを彷彿させる)、バンドのカギを握るMJ Lendermanの変幻自在なギターは銃口から放たれた弾丸から花が咲くほど暴力的で美しい。Wednesdayというバンドは才能豊かな個と個の衝突が生み出すエネルギーを5から100にも10000にも増幅できるバンドだとこのアルバムで実証した事は確かであり、「いい年してまだインディロック聴いてんのかよ」と鼻白む輩に痛烈なカウンターパンチを喰らわせるに十分過ぎるアルバムである。メンバー全員に金メダルを捧げたい。
Tracklist: A1. Hot Rotten Grass Smell A2. Bull Believer A3. Got Shocked A4. Formula One A5. Chosen To Deserve B1. Bath County B2. Quarry B3. Turkey Vultures B4. What's So Funny B5. TV in the Gas Pump