Label : | WRWTFWW |
---|---|
Format : | LP |
Country : | EUR |
Cat No : | wrwtfww071 |
Disc : | NEW |
Jacket : | NEW |
1989年公開北野武の初監督作『その男、凶暴につき』。当時私は9歳、がっつりリアタイで観たわけではないと記憶しているが、間違いなくトラウマ映画の一本であろう。編集も奇妙だし、何より全体を覆う空気が最初から最後まで冷たい。主人公のくせに我妻(ビートたけし)からは終始生気が感じられない。そして終盤に映し出される、虚無とイコールで結ばれる我妻のアップは映画史に残るカットであり、何もかもを飲み込んでしまう様な巨大な闇を幼心に感じた。以降、北野武作品はほとんど網羅しているけども(『首』も最高です)、体験として一番ショックだったのは『その男、凶暴につき』に他ならない。Erik Satie"Gnossienne No. 1"を下敷きにした「我妻のテーマ」はたけしの芸術(ヌーベルバーグ)に対する教養が膨大である事を物語る名演。私が死んだら葬式でDJにこの曲だけ2枚使い&エンドレスで流して欲しい、とここに記しておきます。ほんと毎回〈WRWTFWW〉には頭があがらない。
Tracklist:
A1. Azuma's Theme (Gnossienne No. 1 - Erik Satie)
A2. Sono Otoko Kyobo Ni Tsuki (Violent Cop) (End Title)
A3. Kiyohiro's Theme
A4. Kiyohiro's Theme II
B1. Sono Otoko Kyobo Ni Tsuki (Violent Cop) (Main Title)
B2. Fear (Gnossienne No. 1 - Erik Satie)
B3. Intorno all'idol mio (Antonio Cesti)
B4. Sono Otoko Kyobo Ni Tsuki (Violent Cop) (Main Title - Saxophone Version)