Aphex Twinがその才能にほれ込み〈Rephlex〉からデビューさせた鬼才=Bogdan Raczynskiのニュー・アルバム。今作のテーマは「後期資本主義の残虐性、過剰な消費者主義、インターネット社会の破滅、そしてアルゴリズムによる大災害」と簡単にまとめると西側諸国はやりすぎたということでしょうか。とはいえ今作、これまでAphex Twinと等しく天邪鬼な作風のイメージが強かったわりに、温もり、慈しみの宿ったシンセが奏でるエモーショナルなメロディ、パーカッシヴなダンストラックが多く、まさに『Selected Ambient Works』を彷彿とさせる。彼が描くディストピアはその実ユートピアと表裏一体なのである全18トラック。なお、ジャケットのQRコード（これもまた痛烈な皮肉）ちゃんと読み取れるのでスマホかざしてみてください。
Tracklist:
A1. gearee
A2. newdiv
A3. fairalign
A4. coughyspns
A5. bangsaft
A6. djstus
A7. hundrecision
A8. zownthram
A9. visionsrevisions
B1. bowgh
B2. fallybli
B3. faq
B4. yewt
B5. shttwobe
B6. sicksicksicks
B7. deweyedair
B8. rew
B9. gauq
