2019年リリースにして傑作デビュー・アルバム『Immunity』、70sフォークに思いを馳せた2ndアルバム『Sling』に続くClairoの3rdアルバム。1971年にリリースされたCarol Kingの『Tapestry(邦:つづれおり)』は時を経てもなおオールタイムベストな歴史的名盤だが、1stのあどけなさと2ndの愁いが絶妙な塩梅でポップにシェイクされた今作は紛れもなく『Tapestry』的な求心力を秘めていると言っても過言ではない。最重要事項は共同プロデューサーにソウル/ファンクバンドEl Michels Affairの名手・Leon Michelsが選ばれたことで、控えめだが確かな存在感を放つフルート、ドラム、オルガンなどのエレガントでソウルフルなインストがClairoに寄り添いしっかりと支えている。この絶妙な塩梅がAlt-Popの新たな可能性を押し広げたという意味においてもClairoの過去最高傑作と呼べまいだろうか。Tracklist:A1. NomadA2. Sexy to SomeoneA3. Second NatureA4. Slow DanceA5. Thank YouB1. TerrapinB2. JunaB3. Add Up My LoveB4. EchoB5. Glory of the SnowB6. Pier 4