カナダのアートパンクコレクティヴCrack Cloud、2022年の『Tough Baby』のリリースから2年ぶりとなる3rdアルバム。初期のむき出しの戦闘スタイルに比べると随分とポップになったものだが、「ポスト・パンクの緊迫感とアート・ロックの実験性が融合」という意味では過去イチ面白い作品に着地しており、端々にTalking Heads、David Bowieの影響を感じさせる。中でも"Ballad of Billy"はこのバンドに泣かされるとは思わなかったほど感動的で、彼らが完全にニューエラに入ったことを証明する名曲。昨今のPost-Punkバンドにサックスが組み込まれるのは定番化しつつあるが、この作品にもNathaniel Philipsというサックスプレイヤーがゲストで全面的に参加しており、バンド、作品ののいかがわしさを助長しているのもまた乙。限定Freefall Blue Vinyl。
Tracklist:
A1. Crack of Life
A2. The Medium
A3. Blue Kite
A4. Lack of Lack
B1. Epitaph
B2. I Am (I Was)
B3. Ballad of Billy
B4. Lost on the Red Mile