Vegyn、FKA twigs、Black Country, New Roadとのプロデュース、コラボレーションで知られるロンドンの若きフィクサー・Ethan P. Flynnの最新EP。slowthaiが「現代のDavid Bowie」と称した理由は冒頭のド名曲"Father Of Nine"が解となるに十分であろう。加えてBC, NR、carolineの成功を決定づけた背後にはやはりコイツが居たからだと嗅ぎ取れる、トラッドと先鋭的ポスト・プロダクションの融合、プログレッシヴな楽曲構成は、「インディーロックの面を被ったクラブカルチャーの申し子」の異名に寸分の狂いは無い。ハイライトの1つ"Distraught"、私的ベスト"Vegas Residency"、Hip Hop的アプローチの"Spoils"、The Beatles 『White Album』の終盤をよぎらせる"The Universal Deluge"と、Ethan P. Flynnのビジョンが初めてまともな形になった記念すべき作品、にも関わらずちょっと理解不能な才能に得も知れぬ戦慄を覚えてしまった7トラック。スーパーマスト。
Tracklist:
A1. Father Of Nine
A2. Distraught
A3. Vegas Residency
B1. Spoils
B2. Cheerleader
B3. The Universal Deluge
B4. Enough Is Enough