ハイペースでリリースを重ねるFontaines D.C.のフロントマンGrian Chattenの一体どこにそんな時間があるのだろうDan Careyをプロデューサーに迎えたソロデビューアルバム。『Skinty Fia』のツアー中に書かれたというこれらの楽曲は、過酷なツアー・サイクルによって陥った「焦燥感」に端を発したそうで、その為か、武装を省いた内省的でトラディッショナルなアルバムに着地している。逆説的に言えば、この様な形で本人がガス抜きできてしまうという事はGrianのソングライター、ボーカリストとしての比類なき才能が改めて証明された事をも意味してしまっている。Fontaines D.C.は現在4thアルバムのレコーディングに取り掛かっている様だが、今回の様にセルフケア、クリエイティヴ・コントロールを成功させた偉大なるフロントマンがいるのである、後に音楽史に深く刻まれるであろう未来しか見えない限定ホワイトヴァイナル。
Tracklist:
A1. The Score
A2. Last Time Every Time Forever
A3. Fairlies
A4. Bob's Casino
A5. All of the People
B1. East Coast Bed
B2. Salt Throwers off a Truck
B3. I Am So Far
B4. Season For Pain