ノースロンドン発、デビューアルバム『925』にて既に傑作をモノにしたSorryの2ndアルバム。近年Portishead(あるいはTrip Hop)の影響を匂わせるバンドが散見されるが、今作はそのPortisheadのAdrian Utleyがプロデューサーとして参加しているのだからこれは確信犯であり、アルバム全体に漂う死相とデカダンス、意図的な不協和音を十八番とするSorryとの相性が悪い訳が無い。Sorry流の最大級にシニカルなポップソング”Let the Light In"、深夜3時のカムデンを徘徊する亡霊に捧げるレクイエムバラード"Willow Tree"、異色のダンスポップ"Step"、90年代のRadioheadのような"Again"、そしてリード化は必至の名曲"Closer"。すべてが前作より闇がかり、脳天を叩くようなキラーチューンは意図的に避けられている、からこそであろう、『925』よりも底深いストーリー性を感じるし、長く愛せる作品である事を確信させるに十二分な今月のヘビロテ確定必然のBest New Album。限定帯付国内仕様盤。
Tracklist:
A1. Let The Lights On
A2. Tell Me
A3. Key To The City
A4. Willow Tree
A5. There’s So Many People That Want To Be Loved
A6. I Miss The Fool
B1. Step
B2. Closer
B3. Baltimore
B4. Hem of the Fray
B5. Quit While You’re Ahead
B6. Screaming In The Rain
B7. Again