ベルギーはブリュッセルを拠点とするPost-Punk、Art-RockバンドWhispering Sonsの3rdアルバム。デビュー作の『Image』、2ndアルバムの『Several Others』の両方を完璧なレシピで煮詰めたような超超傑作で、リード"Walking, Flying"の一撃でぶったまげてしまった。『偉大なる静穏』と冠されたタイトルに相応しいフロントFenne Kuppensの、ニヒルでクールで知的で暴力的なまでの色気をまとった佇まいとポエトリースタイルの低音ボーカルはKim Gordon、あるいはDry CleaningのFlorence Shawを越えんとするばかりにカリスマ的。また彼らのアルバムジャケットは毎作素晴らしく、焼け焦げた車の一部をフォーカスしたフォトはこのアルバムのムードにもぴったりと合っていると思う。焦土寸前のポストパンクシーンにこのアルバムが再び黒い炎を灯す事になるであろう私即Buy盤。限定レッドヴァイナル＋ポスター＋リリックブック封入。
Tracklist:
A1. Standstill
A2. Walking, Flying
A3. Cold City
A4. Dragging
A5. Something Good
A6. Still, Disappearing
B1. The Talker
B2. Balm (After Violence)
B3. Poor Girl
B4. Loose Ends
B5. Oceanic
B6. Try Me Again
